開催まで
あと
14

ライちゃん

レース展望a prospect

 

 開設67周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」が、8月30日に開幕する。平原康多、浅井康太の東西を代表するオールラウンダーがシリーズをリード。さらに諸橋愛、古性優作、山中秀将、山田英明、地元の小嶋敬二もいて、ヒートアップ必至の4日間だ。


 

 平原康多、諸橋愛のS級S班2人を擁する関東勢は、神山雄一郎、長島大介もいて戦力も整い有利にシリーズを進められそうだ。前期はグレードレースだけで20勝オーバーと、平原はタイトルこそ獲得していないが勝ち星の質は高い。長島や練習仲間の宿口陽一の勝ち上がり次第では、厚みのあるライン形成になりそう。そうなれば番手回りが濃厚な平原だが、自力での戦いにも何ら不安はない。メンバーに応じた立ち回りから関東を盛り立てて、06年に初めてビッグを制した思い出のバンクで躍動しよう。落車と向き合いながら、安定した成績を残している諸橋。本調子ではないなかで、S級S班の追い込みとして奮闘している。昨年も真夏の地元記念制覇から怒とうのVラッシュだっただけに、今後に期待がもてる。平原マークから逆転Vがあっても不思議はない。

 地元の中部地区をまとめあげるのは、浅井をおいてほかにいない。昨年末のグランプリ制覇のあとはコンディションを崩して、らしさを欠くシーンもあった。しかしながら、暖かくなるにつれてスピード感溢れる動きが戻り、6月久留米記念では一発勝負のグランプリを除いて、一昨年の11月以来久々の優勝を遂げた。グランプリ連覇のためにも後半戦でギアをグッと上げていきたい。ホームバンクの改修工事で思うような練習環境が整わず苦しんでいた金子貴志だが、それも解消され徐々に成績を戻してきそうだ。浅井のスピードにきっちり対応すれば中部勢での上位独占も難しくはない。

 2月の静岡記念Vに今年2度のビッグ優出の古性優作が、他地区にとっては脅威だろう。近況、先行の決まり手がないものの、積極策も辞さない強気の組み立ては十分に評価できる。直近のサマーナイトフェスティバルでは、深谷知らを破り連勝で決勝に進出。トリッキーながらもレースの流れに古性らしい走りで対応して、短走路で結果を残した。援護確かでタフな南修二がいるのはプラス材料。15年に当所記念を制した南とのタッグから、古性が別線にプレッシャーをかけてV獲りを目論む。

 南関は山中秀将、田中晴基、伊勢崎彰大の千葉勢が中心となって別線に立ち向かう。山中はダービーでGⅠ2度目のファイナルを経験。400バンクのラスト1周から繰り出されるカマシ、まくりに磨きをかけて、GⅠで優勝争いができるまでに力をつけた。当所は一昨年のFⅠで優勝など相性もまずまず。仕掛けのポイントが早まれば、田中や伊勢崎にもチャンスが巡ってくる。

 山田英明は九州の屋台骨となって、昨年2度のGⅠ優出を果たすと、今年は2度のGⅢ制覇に全日本選抜、高松宮記念杯でも決勝にコマを進めた。15年には1位入線も失格で記念初Vを逃した苦い思いのある当所だが、バンクとの相性は悪くない。レースの流れに順応したソツのない組み立てから、破壊力のあるまくりを繰り出そう。

 北日本の佐藤慎太郎は早坂秀悟をはじめ、佐藤博紀、櫻井正孝と機動型がそろって目標に事欠くことはなさそうだ。連係の多い早坂がうまくレースを支配すれば、佐藤のV確率は高まる。

 取鳥雄吾、橋本強の中四国勢は、サマーナイトフェスティバルでともに落車。力があるだけに状態面が鍵になろう。

地元選手local racer

    • LOCAL RACER

    • 小嶋 敬二
      【石川・74期・S1】
    •  昨年、デビューから通算700勝を達成。その後も順調に勝ち星を増やしている。5月の和歌山FⅠでは3連勝の完全V。重厚感のあるまくりも魅力たっぷりだ。5度目の地元記念Vへ照準を合わせる。

    • LOCAL RACER

    • 岩本 和也
      【石川・76期・S1】
    •  6、7月で落車のアクシデントに見舞われはしたが、そのなかで勝ち星を挙げている。随所に見せるシャープな差し脚は、43歳を迎えた今でも目を引く。脚を溜める展開になれば、鮮やかに突き抜ける。

レジェンドレーサー-栄光の勇姿をここ富山で魅せる-

  • 神山雄一郎[栃木・61期・S1]
     93年、オールスターでの初タイトルから積み重ねたG1優勝は16回。史上最多のG1Vでその名を輪史に刻んでいる。優勝こそ遠ざかっているが、50歳を迎えても、記念を獲れる脚力は健在。メモリアルの記念100V達成を期待するファンは多い。
    ●特別競輪優勝25回
    オールスター[5]、高松宮記念杯[2]、寬仁親王牌[3]、競輪祭[4]、日本選手権競輪[1]、全日本選抜[1]、競輪祭(新人王)[1]、他 GⅡ[9]
  • 高木隆弘[神奈川・64期・S2]
     適性出身も、デビューするとめきめきと頭角を現した。神山、吉岡稔真(65期・引退)とタイトル争いを繰り広げ、南関勢をけん引。そのなかで3度のG1制覇を遂げた。勝負に対する嗅覚は衰え知らずで、抜け目なく立ち回り上位争いを演じる。
    ●特別競輪優勝5回
    高松宮記念杯[2]、全日本選抜[1]、競輪祭(新人王)[1]、ふるさとダービー[1]

注目選手pickup racer

    • PICKUP RACER

    • 守沢 太志
      【秋田・96期・S2】
    •  昨年は度重なる落車のアクシデントと失格に見舞われて、今期は2班。ただ、期をまたいで記念連続優出とようやく復調気配が感じ取れる。それだけに直近の青森FⅠでの落車の影響が気がかりだ。

    • PICKUP RACER

    • 佐々木 豪
      【愛媛・109期・S2】
    •  今年、デビュー2年目にして順調にS級にステージを上げた。S級一発目の平で優出。クラスの壁に阻まれることなく勝ち星を重ね、記念でのファイナル進出も果たしている。フレッシュな力は侮れない。

ブロックセブン

格上の松岡健介が主役

 機動タイプに有利な7車立て。このメンバーでは経験値も加味して、機動力が一枚抜けている松岡健介が中心だ。 6月の久留米記念、続く奈良FⅠと先行策でしっかりと結果を残している点も心強い。20代の竹内翼、小酒大勇、 別線の動きを見極めて、冷静な仕掛けから一発勝負を制する。中近ラインでの連係が有力な伊藤正樹は、松岡の 仕掛けが早くなれば逆転も十分。
落車の影響か、本来の動きにはない竹内だが軽視はできない。底力あるだけに、 マイペースで駆けられれば押し切りも可能だろう。
東日本地区で小酒と連係は微妙も、朝倉佳弘の絡みには注意 したい。ここでは差し脚上位の存在で、もつれると怖い。